「半分の月がのぼる空」の試写会に行ってきました。
前にも準備してもらっていたのですが、風邪で動けず。
みなさんに迷惑をかけてしまって申し訳ないです。
映画はとてもよくできていて、心を強く動かされました。
原作を知っていればいるほど、伊勢を知っていればいるほど、
伝わってくるものがあるはずです。
伊勢の風景、言葉、どれもがあまりに懐かしい……。
僕はたぶん、お金をちゃんと払って、映画館に足を運ぶと思います。
というわけで、映画の影響ですが、半分の月のリライト版は、
台詞が伊勢弁になるかも。
それにしても半分の月は恵まれた作品だなあ。
試写会の翌日、咳がおさまらないので病院に行ったところ、
気管支炎とのこと。
まあ、軽い炎症を起こしてるだけなので、たいしたことないんだけどね。
# by nekodorobou | 2009-11-19 06:06
人が、特に子供がたくさんいる場所に出かけた数日後、家族全員が風邪を発症。どうやら貰ってしまったらしい。妻、娘、僕の順で発症し、妻と娘は夜間救急に駆け込むことになった。熱が上がり始めたら、わずか数時間で四十度までいってしまうので、対処の仕様がない。妻と娘は回復したけれど、衰弱が激しく、いつもの半分も食べられないままだ。僕にいたっては、熱が下がったあとも、頭痛と悪寒、それに咳が続き、ベッドから起き上がれないでいる。昨晩くらいに気管支を痛めたらしく、今は喋るどころか、息をするのもつらい。この時期は毎年、何度か風邪を引くものだが、これほどひどいのは久しぶりだ。丈夫な妻さえ寝込むくらいだから、本当にタチの悪い細菌(あるいはウィルス)なのだろう。ただ、妻と娘の回復過程を見るに、僕も二、三日で起き上がれそうではある。それまでは眠るしかない。幼いころからだけど、体がきついと、いろいろなものが虚ろになっていく。世界も、自分も、まるで幻のようだ。寝室を訪れる妻と娘の「大丈夫?」という声だけが、僕をここに引き止めているのかもしれない。
# by nekodorobou | 2009-11-11 14:01

九月中、玄関に飾っていました。近くの河原にも数輪だけ咲いていました。

お月見のために団子作り。我が家においては子供だって「お客さん」ではないので、ちゃんと働いてもらいます。掃除、洗濯、料理。包丁を持たせてるし、炒め物もさせるし、ぞうきんがけもする。すべてが遊びの一環。僕たち親にとっても。
# by nekodorobou | 2009-10-14 01:01
娘を近所の公園につれていき、昼ご飯を食べ、砂遊びをし、
もう入れなくなってしまったプールの水に触りました。
「どうして入れないの」
「寒いでしょう」
「どうして寒いの」
「季節が変わったんだよ」
「どうして変わったの」
「四季と言います。夏の後には秋が来るわけ」
「どうして四季なの」
娘は「どうして期」です。
ちょっと考えてから、僕は答える。
「それはね、太陽と地球の関係が大きいんだよ。地球さんには北半球と
南半球があって、僕たちが住む日本は北半球にあるんだけど、
そこにたくさん太陽の光が当たるあいだは夏なの。
だけど、いつまでも続かなくて、だんだん減っていく。それが秋なの」
「どうして光がたくさん当たるの」
「角度の問題だよ。地球さんが頭(北半球)が太陽に向けているときは、
頭が熱いでしょう。お尻(南半球)を太陽に向けているときは、お尻が
熱いっていうわけ」
「背中」
「え? 背中?」
「熱い」
「ああ、背中にずっと日が当たっていたね。熱くなったか。水を飲もうか」
「飲む」
娘を立たせたそのとき、気付いた。もしかすると、彼女はわかって
いたのではないか。
頭とお尻のあいだには、背中がある。
それが秋だと。
僕の説明をそのまま受け取り、理解していたのなら、そんなふうに思うはずだ。
ただの偶然かもしれないけど。
正しいのかどうか、わからない。
娘と話すとき、僕は言葉を惜しまないようにしている。単語も選ばない。
大人が聞いてもわからないであろうことを、時にはそのまま話す。
幼い娘は、もちろん理解できないだろうけれど、
僕はこういった「言葉のシャワー」が大切だと思うのだ。
たとえ実際には理解できていなくても。
言葉って、そんなものだ。
わからないうち、身につけている。
理屈で身につけたことより、自然と染み込んだもののほうが強い。
野蛮なことだ。しかし大切なことだ。
いまさらですが、データ移行をしたはずなのに、
新PCのメールソフトのアドレス帳が空っぽであることに、先ほど気付きました。
どうすればいいんだ。
書きながら、手順を考えてみよう。
旧PCのデータを探す。
リカバリーソフトを、インターネットで探す。
ダウンロードする。
インストールする。
どうにか立ち上げて、旧PCのデータを取り込む。
これでいいはずだ。
たいていのことはわかるけれど、旧PCのデータがどこにあるのか定かではない。
バックアップを取った記憶はある。
あとは、それがどのメモリーカードに入っているかだ。
ううん。
今でもPCを自作することはできるし、たいていのソフトは扱えるし、
コードもいくらかならば書ける。たぶんテトリスは作れる。
決して疎いほうではない。だからこそ疎かになることもある。
愚痴はこれくらいにして、旧PCのデータを探します。さて、どこだ。
ああ、最後に家人の言葉を。
「あなたはなんでもできるけど、管理だけはできないよね。
大切な書類を見て、そこに置いて、そのまま忘れちゃうんだもの。
あとでわたしが回収して、ファイルしてるって知ってた?」
知りませんでした。まったく。偉いな、家人。
# by nekodorobou | 2009-09-15 01:01
ノエル・ギャラガーがオアシスを脱退してしまった。
幕張に彼らを観に行ったのだけれど、あれが最後かもしれない。
ただ、たいていのバンドは解散するし、必ずしも悪いことだとは限らないと思う。
creamだってblindfaithだって解散したけれど、
クラプトンはそれからも歌ったし、弾いた。
僕たちは自らの変化を恐れるべきではない。
誰かが変わることを恐れるべきではない。
いや、むしろ歓迎すべきなのだ。
たとえ絶望の日々が訪れようが、諦めない心はいつか、
それさえも糧とする。
いかなる結果をもたらすか、決めるのは僕たちの心、ありようなのだ。
僕たちは小さなボートで川を遡っている。
漕げなくなったら海まで流される。
僕はだから、小さなオールで、小さなボートを漕ぐ。
疲れてしまうそのときまで。
他の誰かに漕いでもらったり、船外機をつけてもらうという手もあるけれど、
そんなのは正しいことじゃない。
漕げなくなったとき、創作者はゆっくりとオールを置き、
あるいは泣き、あるいは笑うべきだ。
そして海まで流されていくのだ。藻屑と消えるのだ。
僕はそれだって楽しいと思う。
まあ、僕はまだまだ漕ぐでしょう。
書きたい長編がいくつかあるし、仕掛けも試みてるし、
自分はもっと、うまくなれると思うし。
しょっちゅう下手さを自覚するのだけれど、
うんざりすると同時に、わくわくもする。
それは遡るべき川だ。
まだ漕げるという証だ。
ノエルほどではないけれど、個人的にいろいろなことがあった。
明日はいっぱい電話をしなければいけない。
たくさんの人に迷惑をかけすぎた。
少し休んで、いくつか新しいことを始めることになるはずだ。
失った機会のことを思うと悲しいけれど、
だからこそ守れるものがある。
そして僕自身がさっき書いたように、いつかそれさえも糧となるだろう。
もし諦めないのならば。
追記、ひとつ書き忘れた。
our soul slides away,but don't look back in anger.
こんな感じだったと思うけど、スペルはあってるかな?
# by nekodorobou | 2009-09-01 01:01

これがふくろうさん。仕事場にこもっていたので、ふくろうさんの絵を描いて自宅にファクス。
「きょうのしゅくだい いろをぬってみよう!」
三十分後、塗りつぶされたファクスが到着。
「100てん」
採点して、花丸をつけて、また送る。
まあ、こんな日々なのです。
# by nekodorobou | 2009-08-08 01:01

メールの応対と、溜まった仕事中。逃げた分だけ、現実は追いかけてくる。でもまあ、それでいいんじゃないかと思うんだ。
僕は怠け者なので、放っておくと、なにもしない。
誰かに急かされるのはとても大切。
いろんな人に呆れられてると思うけれど、だからこそ、いい作品を書かないとね。
うちの娘さんは都バスが大好き。
なんでかというと、座席に「みんくる君」というキャラがついてるから。
彼女にとって、それは「ふくろうさん」らしい。
たまに銀杏マークの都バスが来るんだけど、それに乗ると、
「ふくろうさん、どこ?」
なんて尋ねてくる。
僕はしばし考え、応じる。
「ふくろうさん、今日はお休みらしいよ」
「お休み?」
「君もずっと走ってると大変でしょう」
「うん」
「休むときもあるでしょう」
「うん」
「ふくろうさんも同じで、たまには休みが必要なんだよ」
「ふくろうさん、休む?」
「そう」
「元気になる?」
「なると思うよ。君も休むと元気になるでしょう」
「うん」
「今度、バスに乗ったら、ふくろうさんがいると思うよ」
ちょっと考えてから、彼女は頷く。
理解してるらしい。あるいは理解しようとしているらしい。
とても素晴らしいこと。
ところでCNNの取材を受けました。
各国の少子化事情を調べているようです。
日本代表? いいのかな?
記者さんも、コーディネーターさんも、カメラマンさんもプロで、とても楽しかった。
一言、二言で、考えが伝わる。
記者さんはアメリカ人でしたが、こちらから質問もしました。
「あなたの国では、子供は大切に扱われますか? 希望ですか?」
「もちろん」
「日本では、時に爆弾のように扱われますよ」
どうしてこんなことを言ったかというと、数日前、山手線に乗っているとき、
子供連れで大変そうなお母さんがいたから。
そして、近くに立っていた人が、彼らを迷惑そうに見ていたから。
舌打ちをしている人もいました。
そして誰も席を譲らない。
子供は大人のようには振る舞えないし、騒がしいこともあるし、わがままを言うこともある。
社会に対し、一定の配慮は必要だけれど、一時間も二時間も子供を黙らせ、
おとなしく立たせておく社会が正しいとは思えない。
僕にできたのは、ベビーカーを下ろす手伝いをすることくらいでした。
眠ったふりをしたサラリーマンに、席を譲るよう促すべきだったのだろうか。
舌打ちした人に、なにか言うべきだったのだろうか。
押しつけがましいし、傲慢な気もする。
そして思った。
もし僕に子供がいなかったら、彼らと同じ態度を取っていたのではないか?
今日の東京は、雨にかすんでいる。
# by nekodorobou | 2009-08-02 01:01
15:15
三十分前に起きて、ふとアイデアが浮かんだので書き始め。新PCのデータ移行を確かめるため、メールチェック。総数五百七十三を見て、とりあえず挫け、仕事に戻ります。七割はスパムだろうけど。ううん。仕事関係もけっこうありそう。
15:58
PCは快調。だいぶ書いて、設定が固まる。登場人物も、場所も、展開も、台詞で決まっていく。大半の作家さんはプロットを作るそうだけど、僕はフリーハンド。珍しいらしい。まだメールデータの復帰はしてない。なにかトラブルがあると嫌なので。とりあえず作品に集中。サーバに届いているメールをフィルタリングソフトにかけるくらい。ほぼ1/3に。
16:07
サーバからスパムメールを削除して、ようやくメールソフトを立ち上げたけど、パスワードロックがかかっている。設定した覚えはないから、たぶんデフォルトなんだろう。ええと、説明書、説明書。いや、その前に思いついたシーンを書かなきゃ。
17:31
とりあえず書きたいことは書いたので寝ます。
小説を書くと、とても疲れる。
メールソフトのロックは、ええと、起きてからにしよう。
# by nekodorobou | 2009-08-01 01:01
猫に噛まれた傷自体は、ほぼ治りました。
それにしても大変な二週間でした。
歩けないし、熱は出るし、PCにはアクセスできなくなるし。
仕事の都合で引越し作業中なんですが、
そのついでにメインPCを変えようとしたところ、
トラブル発生。
データ移行時に問題があったらしく、
旧PCは立ち上がらないし、新PCは空っぽだし、
自分のメールアドレスさえわからない始末。
こうなってみると、いかにPCに依存した生活なのか思い知ります。
友人や仕事先に連絡することさえ一苦労。
たとえば……。
小説新潮の人と話したいけど、メールアドレスも電話番号もわからないので、
NTTの番号案内を使おうとして、ふと気づく。
新潮文庫の巻末に代表電話番号が載っているのでは?
棚から抜き出すと、おお、あったあった。
代表電話にかけ、名前を告げ、用件を告げ、小説新潮編集部に繋いでもらう。
とても面倒くさい。
だいたい夜遅くだと代表電話には繋がらないだろうし(繋がります?)。
ええと、お知らせ。
六月 ひかりをすくう 光文社
七月 空色ヒッチハイカー 新潮社
という感じで文庫が出ています。
二、三年前に書いた作品です。
文庫化の際、いくらか手を入れたんですが、当時の自分が拙いというか、
その拙さが情けないというか、愛おしいというか、恥ずかしいというか、
とても不思議な気持ちになりました。
もし気が向いたら読んでみてください。
どちらも素敵な装丁です。
流れ星が消えないうちに 新潮社
この作品は、ありがたいことに、今年も新潮文庫の百冊に入れていただきました。
なんとなく読み返してみたんですが、
やはり当時の自分が拙く、情けなく、愛おしく、恥ずかしい。
小説を書き、本にしてもらうのって、本当にありがたいこと。
そして誰かに読んでもらえるのは、もっともっともっとありがたいこと。
「もっと」を、あと七個くらいつけてもいいくらい。
# by nekodorobou | 2009-07-31 01:01
まだ歩けない。
踵だけはつけるので、短距離ならばどうにかなるが、せいぜい家の中くらい。
なんだかおかしいなと熱を測ったら、
いつもより少し高かった。微熱。
引いていた熱まで戻ってきたということは、悪化したようだ。
根を詰めての仕事が原因だろう。
あれがよくなかった。
とはいえ、この先も仕事は詰まっている。どうしたものか。
当の猫さんですが、とても幸せそうに居眠り中。
僕のすぐ横で寝息を立てている。
かわいい。とてもかわいい。怒る気にはなれない。
# by nekodorobou | 2009-07-15 01:01